インビザラインの初回相談は、大人の方がいちばん身構えてしまう予約かもしれません。強引な勧誘、余計なオプションの売り込み、その場で迫られる難しい決断——そんな場面を想像される方が多いのですが、当院の初回相談は、そのどれとも本当に無縁です。最初から最後まで、実際の流れをご紹介します。
事前に、簡単なデジタル問診票をお送りします。健康状態の履歴、気になっていること、ご希望の時期についての2〜3の質問だけ。コーヒーの列に並びながらスマートフォンで入力できる分量です。ご来院時に、バインダーを渡されて記入することはありません。
最初のひとときは、本当にただの会話です。笑顔のどこを変えたいと思っているのか。これまでに矯正治療のご経験はあるか。結婚式やお仕事、人生の節目に合わせたいのか、それとも「良いタイミングが来たら」で十分なのか。インビザラインと決めているのか、ワイヤー矯正も視野に入れたいのか。私たちは、まず伺ってから診察します。何を解決したいのかが分かっているほど、ご相談全体の質が上がるからです。
続いて、歯・かみ合わせ・歯ぐきを視診で手早く確認します。見ているのは、インビザラインが適しているかどうかを左右するポイント——歯ぐきの健康状態、かみ合わせ、あごの対称性、構造的な気がかりなど。矯正の範囲外のこと(先に修復治療が必要な前歯の欠け、治療しておくべき歯ぐきの病気など)があれば、この段階でお伝えします。
昔ながらの矯正歯科で経験されたかもしれない、あのドロッとした型取りは、もう必要ありません。ペン型のスキャナーで、お口の中の3Dスキャンを短時間で撮るだけ。不快感はゼロです。スキャンはその場でリアルタイムに、かみ合わせの精密なデジタルモデルになります。
このご相談でいちばん役に立つのは、まだ何も決めていない段階で、治療後の笑顔の3Dシミュレーションをご覧いただけることです。
スキャンをもとに、インビザラインの治療シミュレーションを作成します。今の歯並びと、治療を終えたときの歯並びを並べて表示し、歯が動いていく過程をコマ送りで確認できます。多くの方が心を決めるのはこの瞬間です。「こうなりますよ」と言葉で説明されたときではなく、ご自身の未来の笑顔を画面で見たときに。
お帰りの際には、印刷(またはメール)した治療計画をお渡しします。内容は、治療期間の目安、アライナーの枚数、通院回数の見込み、隠れた費用のない総額(追加費用のない総額提示)、米国の歯科保険でカバーされる範囲、そして利用できるお支払いプラン。すべて書面に残しますので、ご自宅に持ち帰って、ゆっくりご検討ください。
当日にご契約をお願いすることはありません。「本日限り」の価格を提示することも、「来週から始めましょう」と急かすこともありません。ワイヤー矯正のほうが良い結果になるケースでインビザラインをおすすめすることもありません——その場合は、理由とあわせて率直にそうお伝えします。ご相談全体が、「プレッシャーではなく情報があってこそ、より良い決断ができる」という前提の上に組み立てられています。
多くの方は、1〜2日かけてじっくり考えられます。質問を持って戻っていらっしゃる方——大歓迎です。始めると決めた方は、ご予約をお取りします。「今はその時期ではない」と判断される方も、まったく問題ありません。その時が来たら、いつでもお戻りください。どの場合でも、ご相談は無料です。
ずっと迷っているなら、これがそっと背中を押すきっかけになれば幸いです。まずはご予約を。最悪の場合でも、未来の笑顔の3Dシミュレーションを手に、何の義務も負わずにお帰りになるだけ。最良の場合は、先延ばしにしてきたことが、「もう始めたこと」に変わります。
インビザラインとワイヤー矯正の治療内容は、矯正歯科のページで詳しくご紹介しています。
参考文献:Align Technology — Invisalign Treatment Planning Overview;American Association of Orthodontists — Choosing an Orthodontist: What to Expect;About A Smileでの臨床経験。